やんばる山登り#5 名護岳

タヌ尾

2009年12月20日 15:00

12月は寒いので長袖長ズボンの格好でも歩きやすいですし、ハブの活動もおとなしいだろうと勝手に決め付けて、山登り強化月間と称して週末の休みの度にいろんな山に登ってみました。
今回は名護岳(なごだけ:標高342.5m)登山のレポートです。

名護岳は名護市街地からも近く、私にとってもいちばん身近な山ですが、ヒカンザクラで有名な県立名護中央公園名護城跡と比べて一般の知名度はいま一つです。でも山頂までの登山道は遊歩道として整備されていて、傾斜のきついところには階段が設けられているので気軽にトレッキングできる山としてオススメです。何より名護市街から近いというのも魅力です。ちょっとした空き時間に、今日は天気が良いからちょこっと行ってみようとかね。

名護岳周辺には名護中央公園内の遊歩道も含めていろいろな散策ルートがあるのですが、今回は初めてということもあり自分なりに事前調査をして歩行距離が短くてかついろいろと散策できる欲張りなコースを設定してみました。

まずは名護中央公園管理事務所を目指します。その先にある展望台前広場の先端から名護岳林道に入ります。
クリックすると看板部分を拡大できます。道幅が狭いので対向車と歩行者に注意してゆっくり走りましょう

道なりに1kmほど行くと東屋芝生広場があります。東屋の先に対向車の離合帯と思しき場所があります
ここは正式な駐車場では無いかも知れませんが充分なスペースがあるので車を隅っこに寄せて駐車します。
場所はこのあたりです。

ここから名護岳山頂が確認できます。右隣のこぶがサブピーク(標高339m)だと思われます。

東屋の横に看板があります。名護岳山頂を含めこの一帯は名護岳創造の森公園というらしいです
63ヘクタールの森林にナゴラン・センダン・ゲットウなど計2千本以上が植林整備されているそうです。

  せっかくなのでこの看板の写真を加工して今回のコース図を作ってみました。
クリックして拡大できます。

  図中の丸数字はコースの分岐点に立てられた、とても目立つ標識の番号を表します。
  今回はNo⑥~⑫~⑪~⑩~⑧~⑦~⑤の順に反時計回りに歩いて行きます
  一部舗装された林道を歩きますが、行程のほとんどは整備された遊歩道です

駐車スペースの奥に登山口があります。中央の写真をクリックすると標識を拡大できます。

11:05 朝からの雨模様も徐々に回復してきました。前述の目立つ標識の番号6番から遊歩道に入ります

きれいに整備された遊歩道を軽く下って登って気持ちよく歩きます


11:10 5分ほどで最初の分岐点(標識番号12番)です。

右に下って行くと県立名護青年の家に併設されたキャンプ場に向かいます。名護岳山頂は左の登り方向です。

落ち葉で覆われた遊歩道も木製の階段も風情があります。ポツンと紅葉しているハゼノキを見つけました


天候もだんだんと回復してきて陽も差す様になってきました。上空の木漏れ日がきれいです


11:26 15分ほどで次の分岐点(標識番号11番)です。山頂はそのまま直進です。

右に曲がると夕陽がきれいに見える南展望台に向かうルートです。ここから30分位かかるようです
こちらの遊歩道は1年ほど前に整備された新しい道の様ですが次の機会にはぜひとも歩いてみたいと思います。

近くにまとまって生えていた、3色の実のなる樹です。葉っぱの形も違うので異なる種類だと思います。


遊歩道は整備されていて歩きやすいのですが、階段が多くなってきて結構息切れしてきます


11:38 12分で標高339mのサブピーク標識番号10番)に到着です。
ここは周りを樹林に囲まれていて残念ながら眺望はありません そのまま直進して名護岳山頂を目指します。


サブピーク出口の下り階段から名護岳の山頂(左端)と東方向の多野岳・一ツ岳の山並が見えました

クリックして拡大できます。

サブピークから名護岳山頂まではいったん鞍部まで40mほど一気に下って、また一気に登らないといけません

鞍部にひっそりと咲いていた美しい白い花。気分がなごみます

息を切らせながら頑張って歩いて行くと・・・・・樹木のトンネルの先にぽっかり空いた光の世界が
11:49 サブピークから10分で
ついに名護岳山頂に到着です
  頂上周辺は樹木が刈られていて
  眺望が一気に開けます

   私の好きな国土地理院の
   三等三角点もあります
行きの行程は6番登山口から山頂までゆっくり歩いて45分位です。山頂からは360度のパノラマ
クリックして拡大できます。

左から名護湾(東方向)~本部アルプス~古宇利島(北方向)~羽地内海~多野岳~大浦湾~辺野古岳(南東方向)まで一望できます 天気が良ければもっと素晴らしいでしょうが・・・

名護市街地を見下ろします。街並みが集中して形成されているのが実感できます


羽地内海方面です。奥に古宇利島、その手前に屋我地島、そのまた手前が羽地内海です

こちらは羽地ダムを挟んだ対岸の多野岳の山頂です。ホテルタニューリゾートと通信施設が確認できます

何かと話題の辺野古崎キャンプシュワブです。海上には左に長島、右に平島が確認できます。

こっちは辺野古岳方面です。雲の切れ目から大陽の光がシャワーのように落ちています

辺りにはあまり山頂らしくない感じのいろんな草木が生えていました(後で植えられたものかも知れませんが)
まずは冬の代表的な花、アワユキセンダングサ(左)リュウキュウツワブキ(中)

右の写真、少し紅葉しているみたいなのは何なんでしょうか まとまって生えていました

たくさんのススキ(左)に、日当りが良いのにヒカゲヘゴ(中)とか
12:10 写真を撮り終えたので
       下山を開始します。
登ってきた方向とは反対の別ルートで降ります。この道は林道までの近道ですが、急勾配で整備状況も今イチらしいので注意して進んで行きます

今までの遊歩道と異なり、急勾配の部分も階段などは無く、倒木が道を塞いでたりしてかなりワイルドな感じです


一部補助用ロープが張ってある所もあります。下りなのでマシですが、それでも足を滑らさないよう気を遣います

しばらくすると林道のアスファルト舗装が見えてきました 出口付近にブルーベリーっぽい実が生っています

11:25 15分ほどで無事名護岳林道標識番号8番)に降りられました 場所はこのあたりです。
こっちの登山道は確かに林道から最短距離で山頂まで上がれるものの、急勾配で整備状況もあまり良いとは言えませんので、ハードな運動をお好みでなければ特に登りルートとしては利用されないほうが良いかと思います
ここから舗装された林道を戻ってもつまらないので、引き続き渓流散策コースを行くことにします

この写真の手前方向(登山道を降りて左側)へしばらく舗装路を歩いて行きます

道路脇の崖部分、法面保護のコンクリート壁の水抜き穴から雑草が生えています。言わばど根性ススキ

100m程行くと左に対向車離合帯、右に小さな芝生広場があります 離合帯には標識番号7番があります

11:31 この芝生広場から渓流散策コースの遊歩道に入ります。

再び整備された遊歩道と階段を進むと小川の流れに出会います ここから小川沿いの散策道を進みます。
この渓流は地図で確認するとどうやら伊差川(あるいは我部祖河川の支流というのかな)の源流の様です。

石垣に囲まれた拝所のような場所もありました。空を覆い隠すような大型のヒカゲヘゴもあります


途中、風情のある木製の橋で何箇所か小川を渡ります

小川を離れて木製の階段を登っていくと三たび名護岳林道に出られます。

12:56 スタート地点(標識番号6番)のわずか100mほど手前に出ます。あの東屋と看板も目に入ります。
  歩いた時間は渓流散策コースだけだと25分くらいです このコース、まじでオススメですよ

帰りの行程は山頂から渓流散策コースの出口(標識番号5番)まで45分です。出口には沢コースの標識も

今回のトレッキングコースですが、写真を取りながらゆっくり歩きましたのでトータルで2時間弱かかりました。
歩いている時間は正味90分というところでしょうか?
1月下旬から名護中央公園の桜まつりも始まりますので、公園内の桜見物と合わせて足を延ばしてみるのも良いかと思います 私も他の散策路を色々と歩いてみる予定です
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