ダム巡り#1 福地&新川ダム
沖縄県には一級河川が無いこともあり、慢性的に水不足の心配があります。
そんな中、年々増加する水需要を賄うために大きな役割を担っているやんばるのダムを順番に訪ねてみようと思いました。
まずは地図で見ると最大規模と思われる”福地(ふくじ)ダム”を見てきました
これがダム本体です。高さは91.7mもあり、県内で最大のダムです。
ロックフィルダムという岩を積み上げた堤防のような形をしています。
最初に目に飛び込んでくるのは、広大なダム湖です。
思ってたより、結構貯水量があるなぁと思いました
ということで日本の『ダム湖百選』にも選ばれていました
またこのダムはもともと琉球列島米国民政府が計画し、米国陸軍工兵隊によって着工され、昭和47年の復帰に伴い途中から日本側で工事を承継し、昭和49年に完成したものだそうです。
ということで、この経緯を刻んだ日米承継記念碑が建てられています
近くにものすごく立派な資料館がありましたので見学してみると、
(結構見学者がいらっしゃったので写真は遠慮しました)
福地ダムは想像どおり沖縄県最大のダム湖を持ち、しかも北部4ダム(新川ダム・安波ダム・普久川ダム・辺野喜ダム)と調整水路(トンネル)で結ばれている事がわかりました。ここに水を集めてから中南部の送水場に水を送っているそうです。
加えて下流と上流に
※洪水吐きを持つという珍しいダムだとのこと。
特に上流の洪水吐きは海に直接放流するというレアなものだそうです。
※洪水吐きとは大雨でダム湖が満水になった時に余分な水を捨てる放水路の事だそうです。
これはダム本体の横にある下流の洪水吐きです。
福地ダム&地域防災センター(資料館)
東村字川田中上原1105-108
0980-43-2115
資料館開館時間 9:00~17:00(年中無休)
場所はこちら
ところで、資料館の中で珍しいものを発見
その名も”
ダムカード”といい、家に帰って調べてみたところ、主に国の管理するダムを対象に現在全国で種類が発行され、該当するダム事務所などで無償配布されているものだそうです。
公式カードだけで全国で100種類以上あり、沖縄県内でも7種類あります
公式カードは共通するフォーマットで作られていて、それぞれにヴァージョン・ナンバーも記載されており、コレクターの収集欲をかきたてるアイテムとなっています。
古くは仮面ライダーカードからプロ野球カードまで収集癖がある私としては集めないわけには行かないなぁ
福地ダム資料館になぜか新川ダムのカードもありました。
えへへ。というわけで幸先良く2種類まとめてGet
カードだけもらって見てないのもアレあれなので、新川ダムに向かって県道70号線を北上します
途中、前述した上流の洪水吐きを発見してパチリ
”サイフォン式”という難しい排水方式らしい
橋の高さは海面から100mもあり、谷を貫く放水溝と景観は県道70号線の中でも随一の絶景です。
場所はこのあたり
大雨の際にはここから滝のように水が流れるのでしょうか
ちょっと見てみたい光景かも
夕方になっちゃったけど、高江にある新川(あらかわ)ダムも見てきました
こちらは昭和52年に完成した高さ44.5mの重力式コンクリートダム。
だいぶ歴史を感じる・・・というか結構古めかしい印象です
こちらのダムは福地ダムに水を吸い取られているせいなのかかなり水位が下がっていました
資料館はありませんがオートキャンプ場が併設されてるみたいです。
辺り一帯は米軍の演習場で、ある意味自然がそのまま残ってるのでバードウォッチングとかよさげですね
新川ダム
東村字高江高江原466-1
場所はこちら
沖縄県内のダムカードは国が管理する7つのダムにあるらしいので、訪問ついでにコンプを目指したいと思います。
そういえばこれら7つのダムにはそれぞれマスコットキャラクターがいます。
こちらは福地ダムのマスコット”パヌー”
東村特産のパイナップルが
慶佐次川にちなんでカヌーをしている様です。
オールはこれまた特産のつつじの花びらだそう。
なかなか芸が細かいですな。
こちらは新川ダムのマスコット”アラリン”
パヌーともども一般公募で決まったそうですが、
何をモチーフにしてるかは不明です
やっぱリュウキュウアカショウビンかな?
さて次回はどこにいこうかな
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